【医療相談】口内炎が、がんになるって本当?

口内炎が口腔がんになるって本当?

Question

今、口腔がんが増えてきていると聞きました。口内炎からがんになるって本当ですか? 何か気をつけることはありますか?

Answer

口腔がんとは、お口の中にできるがんのことです。舌、歯肉、頬の粘膜、唇、顎骨などに発生しますが、一番多いのは舌(特に舌の横や裏)です。初期に痛みもなく気がつきにくいため、長い間放置してしまうケースも少なくありません。

通常、口内炎は2週間で治りますが、2週間以上経っても治らない時は要注意です。ごく稀にこの口内炎が「前がん病変」(がんではありません)になり、さらにその一部が口腔がんになることがあります。すぐにがんになるわけではなく、口内炎ががん化するまでには5年以上かかります。

では、口腔がんになりやすいリスクとは何でしょうか?口腔がんになりやすいのは「慢性的な刺激」を受けている場所です。被せ物や入れ歯が舌や歯肉に当たり傷つけている、傾いている歯が舌にぶつかる、唇を噛んでしまうなどです。それらに加え、歯周病、不潔な口腔状態、偏った食生活も粘膜を弱くします。特にお酒とタバコは粘膜によくありません。
口内炎ができても怖がることはありませんが、リスクを減らして口内炎ができにくい環境をつくってください。

【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて、つくば駅から車で6分の当院(医療法人社団洸友会 つるみ矯正歯科)院長による歯科医師の立場からの質問への回答が掲載されています。過去に掲載された記事もバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。

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