Question
妊娠中の歯科のエックス線検査は、お腹の赤ちゃんに影響がありますか?
Answer
エックス線撮影は直接見ることができないところの多くの情報を与えてくれます。深い部分のむし歯の広がりや、歯を支える骨の吸収状態、顎の骨の中の腫瘍やのう胞などです。大変重要で有用な検査ですが、妊娠中の方は被ばくによる胎児への影響が心配になると思います。
歯科でよく撮影するエックス線には、2~3歯を撮るデンタルエックス線と歯全体とあごの骨の様子を見るためのパノラマエックス線写真があります。これらが二次元の写真であるのに対しコーンビーム型CTは三次元の画像として見ることができるので情報量は格段と多くなります。
デンタルエックス線の被ばく量は0.01mSv、パノラマエックス線で0.03mSv程度とされています。コーンビーム型CTでも0.1mSv程度(年間自然被ばく量約2.1mSv)です。さらに撮影時には防護エプロンをつけるので赤ちゃんへの影響は心配しないでいいでしょう。
でも、受診の時は妊娠中であることを必ずお伝えください。ご相談の上、処置内容や処方薬を考慮いたします。
【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて、つくば駅から車で6分の当院(医療法人社団洸友会 つるみ矯正歯科)院長による歯科医師の立場からの質問への回答が掲載されています。過去に掲載された記事もバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。