【医療相談】受け口の治療は手術が必要ですか?

Question

受け口を治すのに顎の手術が必要と言われました。歯並びを治すのに手術をするのですか?

Answer

一般的な矯正治療は歯に装置をつけてワイヤーで動かしますが、この時歯を歯槽骨(顎の骨の一部)の範囲内でしか動かせません。ですから上下の顎の骨自体のズレが大きい場合、咬み合わせをよくするためには歯の矯正だけでは困難が生じます。そこでそのような場合、手術を併用して歯の土台である顎のズレを治し矯正治療をします。これが外科的矯正です。重症の受け口(下顎前突)、出っ歯(上顎前突)、開咬、顔面非対称の方など骨格的問題をもつ場合に検討します。

矯正治療は手術をはさみ、術前矯正と術後矯正に分かれます。それぞれ1年から1年半かかります(かなり個人差があります)。

外科的矯正のメリットは、重症なケースでも歯に無理な負担をかけることなく良いかみ合わせが得られること。また、顔貌の改善が期待できることです。デメリットは、入院等身体的負担があることと手術のリスクに対する心配でしょう。当院では治療を決める前に口腔外科の先生の話を聞いて不安を解消、納得していただいてから始めるようにしています。

【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて、つくば駅から車で6分の当院(医療法人社団洸友会 つるみ矯正歯科)院長による歯科医師の立場からの質問への回答が掲載されています。過去に掲載された記事もバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。

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