Question
酸蝕歯ということばを聞きました。どういう歯のことですか?
Answer
むし歯菌が出す酸によって歯が溶けるのがむし歯。酸蝕歯とは酸性の食べ物、飲み物の影響によって溶けてしまった歯のことをいいます。どんな人も日常的に酸の影響を受けていますが(つまり溶けている)、唾液の力(再石灰化)によってエナメル質(歯の表面の硬い部分)が修復され、そのバランスが保たれています。しかし、酸性の飲食物に長く触れるたり唾液の減少などにより、そのバランスが崩れると問題が生じます。
コーラ・スポーツドリンク・黒酢ドリンク、グレープフーツ・レモンなど酸性の飲食物が好きな方は気をつけて下さい。予防法は①酸性の飲食物を口にしたらその後すぐ水かお茶を飲む②すっぱいものを食べたら30分ほど歯みがきを控える③口が渇いているときは酸性の飲食物を控える④フッ素入りの歯磨剤やジェルを使う、などです。
酸性の食べ物・飲み物のなかには体に良い物がたくさんありますので、必要に応じて摂ることは大事なことです。飲み方・食べ方に注意をしてエナメル質を守りましょう。
【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて当院歯科医師の回答が掲載されています。過去に掲載された記事をバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。