Question
子供の癒合歯について経過や対応などを知りたいです。
Answer
癒合歯(ゆごうし)とは、隣り合う2本の歯がくっついた状態で生えている歯を言います。これに似ているものに癒着歯(ゆちゃくし)があります。癒合歯が歯の内部の歯髄が共通しているのに対し、癒着歯は歯髄は別々に存在し表層のみでくっついています。これらは永久歯に出現するのは珍しく多くは乳歯に見られます。癒合歯は2本の歯が重なり合うところに溝ができますので、汚れが溜まりやすくむし歯になりやすいので注意が必要です。しかしそれ以外に気をつけることも処置も必要ないので、多くは経過観察のみになります。乳歯の癒合歯自体は特に問題となることはないのですが、次の永久歯がどうなるのかが心配になります。事実、癒合歯のあとの後続永久歯が足りないことが多々あります。生え変わりの時期にはレントゲン撮影をして後続永久歯の数、位置等を確認し、うまく生え変われるように気をつけます。
残念ながら永久歯の数が不足している場合は、上下および左右のバランスが違うということになるので、状況によっては矯正治療も検討します。
【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて、つくば駅から車で6分の当院(医療法人社団洸友会 つるみ矯正歯科)院長による歯科医師の立場からの質問への回答が掲載されています。過去に掲載された記事もバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。