むし歯の進行度によって治療法は大きく変わってきます。むし歯が進行するにつれて、削り取る部分は大きくなり、状況によっては神経を取り除かなければいけない場合もあります。
むし歯の進行度を大きく分けると、以下の3つです。
- 神経まで到達していない虫歯 症状としては神経に達していないので痛みを感じていない場合があります。但し、痛みが出ていないだけで実際には進行していることがあります。もちろん痛みを冷水がしみて痛い場合や、歯が黒ずんで 目に見える場合もあります。
- 神経まで達した虫歯 症状として歯に穴が開くために冷たいものがしみるだけでなく、熱いものもしみる場合があります。噛んだ時に痛みを感じるだけでなく、何もしていなくてもズキズキします。また虫歯が神経まで達した場合には神経内部でもむし歯の感染が広がっています。
- 神経のない歯が痛む場合 以前に神経を取って治療した歯なのに冷たいものや熱いものがしみる。違和感があったり、ズキズキ痛むという場合です。歯の根の先に膿が溜まっている可能性があります。
保険治療と自費治療があります。自費治療は、治療の手法や使用する材料などに大きな違いがあり、より見た目が美しく自然な印象を与える治療法があります。
むし歯の進行度によって治療方法は異なります。
- むし歯に侵された箇所を削り取り、代わりに詰め物をします。奥歯になると型取りなどをする為、数回の通院が必要となります。
- 神経が感染していると判断した場合は、神経を抜き取ります。いわゆる抜髄というもので麻酔をして歯の神経を取ります。内部を綺麗に洗浄するために薬剤での消毒を行うため、繰り返し通院をお願いすることになります。神経が取り除かれ空洞となった場所に詰め物や被せ物をしますが、大きさによっては型取りから作製、接着の工程が入ります。健康な歯と比べるともろくなっている為に慎重に治療していきますが、強度を増すために内部に土台を形成したりと簡単には終わらない場合があります。治療内容について詳しく知りたい方は歯内療法ページをご参照下さい。
- 歯の根の先にある膿を出すために詰め物や被せ物を取り除き、内部の土台も削り取ります。根の中の空洞(根管)の詰め物を外して、膿をなくします。膿がなくなるまで薬剤を使って治療します。その後は2と同様に土台から被せ物の作製、接着の工程が入ります。
詰め物や被せ物については審美歯科ページで詳しく説明しております。それぞれにメリット、デメリットがありますが、よくわからない場合は治療時に歯科医師に気軽にご相談下さい。またむし歯を未然に防ぐための予防や定期検診を勧めていますので、あらかじめご予約をお取いただきご来院下さい。