Question
八重歯があり唇にひっかかることがあります。抜いてしまってもいいでしょうか?
Answer
八重歯とは、犬歯(歯列の中央から3番目の歯、多くは上顎の歯)がきれいに並ばずに外側に出ている歯のことをいいます。隣の前歯と重なっていることがあり、しかも上の方にあるので、下顎の歯とかみ合うことはありません。また、八重歯がある方は、犬歯だけでなく他の歯にも叢生(ガタガタ)があることが多く、見た目の問題だけでなく、かみ合わせが悪い、歯みがきがしづらくむし歯になりやすいなどの問題もあります。
外側に出ている八重歯を抜けば見た目がよくなると思う方もいると思いますが、八重歯は抜かないでください。犬歯は他の歯より歯根(歯の根っこ)が長くとても丈夫な歯です。また、歯列のカーブのところに位置することで、かみ合わせや歯ぎしりなどの強い力に抵抗するとても大切な歯です。もちろん抜いてもかみ合わせはよくなりません。
八重歯を治すには矯正治療がいちばんです。八重歯のかわりに他の歯(小臼歯)を抜くことがあります。どの歯も抜かないで歯列の幅を拡大して治すこともあります。