Question
二人の子供がいます。同じように歯みがきをしているのに、兄はむし歯がなく妹にはたくさんむし歯があります。この違いは何でしょうか?
Answer
ご兄弟で来院されている方をみると、たしかにむし歯の数に大きな違いがあることがあります。そもそもどうしてむし歯になるのでしょうか?むし歯には、以下の4つが関係します。
- むし歯菌の数・強さ
- むし歯菌の餌になる糖分
- むし歯菌に抵抗する強さ
- 時間
同じように甘いものを食べ、同じように歯みがきをしていても③の違い、つまり唾液の性状や量、歯の質、歯並び、フッ素の使用の有無などにより違いがでてくるのです。
唾液は食べかすや細菌を流したり、細菌の繁殖をおさえたり、むし歯予防にとても大切です。唾液の量が多く、唾液の力(中和作用)が強いほどよく、反対に量が少なく力が弱いほどむし歯になるリスクは高くなります。磨いているのにむし歯になりやすいと感じている方は、唾液の量が少なく力が弱いのかもしれません。
でもこのように不利な条件の方も、それに合わせた予防をすれば心配することはありません。歯並びに合わせた歯みがき練習、歯科医院での定期的なクリーニングとフッ素塗布を受け、おやつや甘い飲み物の取り方に注意しください。むし歯になりやすい方でも、むし歯ゼロは可能です。
【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて当院歯科医師の回答が掲載されています。過去に掲載された記事をバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。