Question
歯科で撮るエックス線写真、できるなら撮りたくありません。撮らなくても治療はできますか?
Answer
歯科の病気は見えるものや、痛みがあって気がつくものばかりではありません。むし歯が外から見えない深い部分にひろがっていたり、歯周病で歯根を支える骨が吸収されている状態を把握するにはエックス線検査が必要です。エックス線写真なく手探りで治療を開始するなんて考えられません。
歯科の代表的エックス線写真は、デンタルエックス線写真とパノラマエックス線写真です。パノラマは、あごの骨を含めたお口全体の硬組織をうつします。歯とあごの骨全体の状態、上顎洞や神経の位置、未萌出の歯の位置や方向なども分かります。有益な情報いっぱいのパノラマですが、弱点は画像のシャープさに欠けるところ。そこで、パノラマでは読み取れない細部についてはデンタルエックス線写真が必要になります。デンタルエックス線写真のフィルムは小さく、撮影できるのは3歯位です。
放射線量はデンタルエックス線写真はおよそ1枚0.005m㏜、パノラマエックス線写真は0.006m㏜。自然放射線量の世界平均2.4m㏜(日本は1.43)と比較しても心配するような値ではないので、安心して受けてください。
【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて当院歯科医師の回答が掲載されています。過去に掲載された記事をバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。