Question
総入れ歯になりましたが、「この後も半年に一度は来て下さい」と言われました。入れ歯が壊れなくても行く必要はありますか?(73才、女性)
Answer
何度も通院し調整をくり返し、やっと合う入れ歯を手に入れたのだし、歯はもうないし…、なぜこれからも通わなくてはならないのか?と、お考えなのですね。
入れ歯がすりへったり、壊れた場合はもちろんですが、入れ歯を長く快適に使うには他にもとても大切な条件があります。土手(もともと歯が生えてたところ)の状態と、噛み合わせの状態です。
土手は歯を失うことによりボリュームがなくなり、変化します。総入れ歯を使っているうちにも少しずつ変化するので、以前は合っていた入れ歯がだんだん合わなくなることがあり、調整が必要になります。もうひとつの問題が噛み合わせです。総入れ歯の方はご自分の歯がないために、下あごの位置に変化がおこりやすく、入れ歯を入れてかんだ時、力のかかり方が偏ってしまうことがあります。この偏った力がガタつきの原因になります。
土手や噛み合わせの変化は徐々におこるので気がつかずに使い続けてしまい、ある時いきなり問題は表面化します。ですから半年ごとのチェックで大きなトラブルの予防をしましょう。
※写真は入れ歯のイメージとして掲載しております。ご質問では総入れ歯ですが、写真は部分入れ歯となっております。
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つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて当院歯科医師の回答が掲載されています。過去に掲載された記事をバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。