【医療相談】高齢者の口の中の汚れと肺炎は、どう関係している?

高齢者 歯科 誤嚥性肺炎 つるみ つくば 常総 つくばみらい 牛久 阿見

Question

高齢者は、口の中の汚れと肺炎が関係することがあると聞きましたが、どうしてですか?

 

Answer

日本人の死亡原因は「がん」「心疾患」「脳血管疾患」についで「肺炎」が第4位です。その肺炎で死亡する方の90%以上が65歳以上の高齢者で、その70%以上が「誤嚥(ごえん)」に関係していると言われています。

誤嚥とは、食べ物や飲み物、胃の中の物が誤って気管に入ることです。通常、空気は気管へ、食べ物飲み物は食道へと上手に振り分けられます。しかし、気管と食道は隣り合っているため、誤って食べ物などが気管へ入ってしまうことがあります。その気管に入ってしまった物に含まれる細菌が原因で肺炎になることを「誤嚥性肺炎」といいます。

誤嚥性肺炎の予防には、誤嚥を防ぐこと(よく噛んでゆっくり飲み込む、食事時の姿勢に配慮する等)、免疫力向上のため栄養状態の改善に努める他、もし誤嚥しても肺炎にならないよう適切な口腔ケアが必要です。まず歯みがきやうがいなどで、歯垢・舌苔(舌につく汚れ)を除去し、口腔内の細菌を減らします。入れ歯の清掃にも注意し清潔に使用します。嚥下(物を飲み込むこと)機能低下を抑えるためには、口腔内マッサージやリハビリも行ないます。

 

 

【お口のお悩み相談コーナーとは】
つくば市を中心に無料で配布されているフリーペーパー「つくまる ~つくばまるごとマガジン~」の中で連載されている『街のお医者さん つくまる相談室』にて当院歯科医師の回答が掲載されています。過去に掲載された記事をバックナンバーとして当院ホームページにて掲載しております。

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